国際結婚で大変なこと ~2000組の国際結婚から学んだこと~

テレビで取り上げられる機会も多い国際結婚。憧れを抱く方も多いかと思いますが、結婚後は楽なことばかりではありません。文化や価値観の違いからくる苦労が、結婚後に待ちうけているかもしれません。

つくばワールド行政書士事務所では、これまで約2000組の国際結婚カップルのビザ申請(日本人の配偶者ビザ)をサポートしてきました。いろいろな国籍の方との国際結婚をみてきて、皆さん、多少なりとも苦労されていますが、それ以上の喜びや楽しみも感じておられます。

本記事では、国際結婚で苦労すること、またそんな時にどうすればいいかのヒントを紹介しています。実際は、個別の事情により対策は異なると思いますが、少しでもお役にたてれば幸いです。

国際結婚で苦労すること

国際結婚をすると多少の苦労はあるようです。想定内の苦労と想定外の苦労があります。

①習慣や文化の違い

国際結婚をして外国人と一緒に住むとなれば、習慣や文化の違いをより強く感じることでしょう。
国にもよりますが、習慣や文化の違いはいろいろなところにあります。

住む家、家で土足か、相手の親族との関係、食事、住む街、近所付き合い、言語、コミュニケーション…

1日を過ごすだけでも、感じる習慣や文化の違いはたくさんあると思います。最初のうちは、びっくりすることの連続かもしれません。でもその違いを楽しみに変えることができれば、常に刺激があって楽しいそうです。

②言葉の壁(見出し2)

言葉の壁を心配する方は多いと思います。
言葉の壁には、「自分は日本語以外喋れない」といった壁もありますが、会話の仕方にも壁があります。

日本人は全体的に喋るのがゆっくりです。
一方で、日本人よりもずっと速い速度で喋る国もあります。
来日観光客の方々を見ていれば、「喋るの速いなー」と感じることもあると思います。

このように、言語を習得して喋れる段階には上がれたとしても、会話の間やスピード感の違いによって、自分がコミュニケーションが取れないと感じるだけでなく、自分の周りの人からも違和感を抱かれるかもしれません。

③外国人の夫/妻がホームシックになる

外国人の夫(妻)が日本での生活に慣れないと母国に帰りたくなることもありますね。慣れない環境で、十分に言葉が通じない場合、そして母国の友人が近くにいない場合、ストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。そんな時は、オンラインで母国の親族や友人と話す、日本にある母国のコミュニティに参加するのもよいかもしれませんね。

④宗教の違いで苦労することも

海外には、熱心に宗教を信仰している人が大勢います。
国際結婚すると、何かしらの形で高確率で宗教というものと関わるようになります。

日本では、熱心に特定の宗教を信じている人は少ないですが、だからといってその感覚で国際結婚後も過ごすと、トラブルが発生の火種となるかもしれません。

国際結婚をする前に、相手の方とそのご家族の宗教に対しての考え方や、宗教の行事、宗教にかかる費用などを話しあっておきましょう。

⑤金銭感覚の違いで苦労する

国際結婚をすると、夫婦間で金銭感覚の違いを感じることもあるでしょう。それが、多少であれば問題ありませんし、日本人どうしでも、よくあることです。でも、金銭感覚が全く違うときは、それが分かった時点でよく話し合いましょう。

また、国によっては、預金するという概念が乏しい国があります。銀行に預けることが安心ではない国もあります。銀行が簡単に倒産してしまう国もあるからです。宵越しの金は持たないというのは、男らしいですが、それでは将来困るかもしれません。

⑥食べ物

食べ物の苦労は、結構切実ですね。

毎日3食の時間が苦痛に感じる。こういうこともあるようです。

食文化が異なれば、毎日の食事で頭を悩ますことになります。
主食が米じゃない国なんてたんさんありますし、日本の味付けが薄いと文句を言ってくる人や、質素で量が少ないと言ってくる人だっています。

国際結婚する前に、日本料理や日本食について、相手がどう思っているのか、本音を聞いておいたほうがよいかもしれませんね。日本人からすれば、日本料理は世界一美味しいし、健康的で素晴らしいと思うのですが、国際結婚の場合、価値観が違う場合もあるということを知っておきましょう。

また、国ごとの食事のマナーや考え方については、基本を知っておいたほうがよいと思います。日本ではタブーであることが、外国ではそうではないといったこともあります。例えば、中国では、食事を残すことは、マナー違反ではありません。あなたが食べ残さなければ、まだ満腹ではないのだと思われ、どんどん新しい料理が運ばれてきます。「食事のマナー 国名」で検索すると、その国の食事のマナーのポイントが出てきますので、調べておきましょう。

【苦労は多いけれど・・】国際結婚のいいところ

国際結婚も、最初は誰もが何かしらの苦労をするでしょう。
しかし数年が経てば、結婚生活が良い方向へと向かうことがあるかもしれません。

そんな時に感じる、国際結婚してよかったことはなんでしょうか。

①家庭の絆が固くなる

日本よりも、家族で過ごす時間が多い国はたくさんあります。
共働きで夜遅くまで夫婦ともに家にいない、週末も職場のことで忙しいなんてことは無く、週末は家族や相手の親族とゆっくり過ごす家庭も多いものです。

こうなれば、週末や帰宅後は仕事のことは忘れて、ゆっくり過ごせますね。

②今までの考えが変わる

国際結婚をして、その結果がどのようになろうと、新しい発見がきっとあるはずです。

その発見は、相手の国に対するもの、相手に対するもの、自分に対するもの、日本に対するもの、様々ですが、こうやって得られた経験が次の人生に活かされれば素晴らしいですね。

③相手の母国語を覚える

長い年月を過ごせば、相手の母国語を習得できます。
習得しようと必死に勉強していた外国語も、こうやって結婚生活をしていく過程で習得できるのは良いですね。

④世界中に友達が増える

国際結婚を通じて、いろいろな国の人と関係を深められるようになるでしょう。
まずは相手とその親族、そして彼らから人間関係の輪が広がれば、住んでいる街や国を超えて、様々な国の友人ができるかもしれません。

様々な国の人との付き合いで得られるものは大きいですよ。

⑤苦労が自信に変わる

結婚後は多くの苦労があります。
でもその苦労を乗り越えられれば、その乗り越えられたことが大きな自信になり、精神的にも強くなれます。
日本から遠く離れた場所で、知っている人もいない中で苦労しながら頑張って得られた経験は、必ず今後の人生を良くしていきます。

国際結婚の大変なところ まとめ

本記事では、国際結婚で苦労すること、良いことを紹介しました。
この記事では「苦労すること」から書き始めましたが、国際結婚でもまずは苦労が多くのしかかってくるでしょう。しかし、その苦労を乗り越えて相手とも円満な関係を築ければ、その絆は確かなものとなります。この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ページトップへ戻る